役所の職員や市会議員の人達も言っていたが、各学校の校長先生の裁量で、ヤゴ救出作戦を中止することは出来るようだ。
実際、東京や千葉でそういう例があるのが判っている。
校長先生や教職員の方々の良心が頼りだ。
とりあえず、立川の全ての市立小学校にファクスを送ってみる。
立川市立小学校の校長先生及び教職員 各位
初夏の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
はじめまして。私は、立川市在住の○○業・○○と申します。
さて、立川市では毎日、市民が子供たちを見守るよう呼びかける放送が流れております。 私の子供は既に小学校を卒業していて、直接小学生の保護者ではありませんが、立川の子供たちを見守る一市民として、立川市立小学校の校長先生方に若干の意見と要望を述べさせて頂きます。
私は去る5月23日にツイッターというのをやっておりまして、たまたま立川市の小学校に於いて「ヤゴ救出作戦」という、清掃前のプールの水に児童が入り、ヤゴをプール開きの前の清掃から保護し育てるという授業が行われている事を知りました。
それは本来、大変有意義な素晴らしい授業だと思います。しかしながら、本年ただ今は例年とは事情が違います。プールの水は去年の秋から貯まったままですので、福島第一原発から飛んで来た放射性物質が原発事故当初から現在に至る迄、プールに堆積し続けている状態です。その水の中に入ると児童は被曝する可能性があるのではないでしょうか?手足に傷などあったり、そこで転んだりすると内部被曝することも考えらます。自分が住んでいる地域の子供たちが被曝してしまい、将来健康に害が出るかも知れないと思うと、とても心配になりました。
それで、市役所や市会議員の方々に、立川市では学校内の放射線に関して現在どのように取り組んでいるのか尋ねてみました。そうして判ったのは、
・立川市では学校のみならず市内で一度も放射線量を測ったことがない。
・立川市が小学校プールの原発事故以前から貯めている水の安全性は、東京都が新宿の地上18メートルに設置した計器で測定した空気中の放射線量を基に判断されている。
ということでした。
しかし、放射能汚染は、距離に応じて均等に拡がっていくのではありません。福島第一原発事故後の風の吹き方や地形によって、同じ東京でも放射線量は均一ではありません。また、新宿の地上18mの空間線量と、立川市の昨年の秋から貯めっ放しの水の放射線量を比較して安全と判断するのはおかしいのではないでしょうか?
・豊島区は、区が「ヤゴ救出作戦」で福島の原発事故前から貯めている水へ児童を入れる事は、放射能汚染の可能性が高く危険と判断し中止しました。
・杉並区は、「ヤゴ救出作戦」で児童をプールに入れないよう教育委が指示しました。
・小平市では、校長先生の判断で「ヤゴ救出作戦」中止を決めた小学校があります。
・三鷹市でも「ヤゴ救出作戦」を中止したと聞いています。
もし仮に授業で被曝があり、将来子供らに健康被害がでた場合、誰が責任をとるのでしょうか? 各学校の校長先生は、「自分が責任とるから授業は予定通りやる。後で健康被害が出た子供は自分のところに言ってくれば、行政が責任とらなくても、自分が全員の面倒を見る。一生健康に被害が出たなら、一生面倒見る。だから、ヤゴ救出は予定通りやる。」とお考えなのでしょうか?でも、校長先生は児童よりずっと年上なので、子供たちの将来に責任を持って補償し続けるのは無理だと思います。
福島の原発事故以降の風向きや、地形により放射線量の濃い場所と比較的汚染の少ない地域がまだらにできます。地面に近いほど、放射性物質の積算量が多く、空中の放射性物質は、雨によって地上に沈着します。特に雨樋の排水孔付近の土壌や、澱んだ水たまりに堆積するのです。清掃前のプールは、大きな澱んだ水たまりその物ではないでしょうか。
現状、放射能汚染が懸念される清掃前の長期貯水プールの安全性が判らないなら、実際にプールの水及び沈殿物の放射線を測定して、安全と確認できるまで延期されていはいかがでしょう?もし仮に、かかるプールの水の放射線量が高かった場合、後年、晩発性障害としてガンや白血病に罹る確率が高くなりますが、少なくとも、授業中止に因って後年健康被害を受ける子供は皆無でしょう。
立川市以外では、既に「ヤゴ救出」や「児童のプール掃除」を学校の判断で中止した例が幾つもあります。 各学校の校長先生及び教職員の方々は、子供たちを立派な人間に育てようという気概を持って教職に就かれたのだと思います。当然、子供たちがすくすくと健康に育って行く事を切に願っておられることでしょう。 「ヤゴ救出作戦」の安全性をもう一度見直してください。 心よりお願い致します。
以上、突然ではございますが、何卒ご高配賜りますようお願い申し上げます。
立川市在住
○○
メールアドレス:○○
電話: ○○
私は、この問題を全国の人と共有したいと考え、「ヤゴ救出作戦での子供の被曝を避ける大作戦」というサイトを立ち上げました。
http://yago9.blogspot.com/2011/05/blog-post.html
「各学校の校長先生、教職員の方々に直接意見を伝えてみる」
http://yago9.blogspot.com/2011/05/blog-post_3435.html
「ヤゴ救出作戦」を中止した方が良いと思う根拠
http://yago9.blogspot.com/2011/05/blog-post_9581.html
【お詫びと訂正】
立川市が「新宿で測っている空気中の放射線量を基にプールの水を安全と判断している」、と指摘していましたが、正しくは「新宿で測っている降下物のデータを基に安全と判断している」 でした。お詫びして訂正致します。
しかしながら、そのデータでは立川の学校のプールの安全性を判断できないことには変わりません。その件は「立川市立小学校の校長が安全と判断した根拠はズタズタのボロボロ」に書きましたのでご覧ください。
すみません。
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下記は頂いたコメントですが、実名が入っていますのでその部分は伏せ字にさせて頂きます。
私も昨日、立川○小に電話をして質問をしてみました。残念ながら行事は行われてしまっていました。 ○副校長はPTA、学校職員、教育委員会のどこからも安全性を疑問視する様な声はなかったと、まるで他人任せの判断で行事を行った様です。 ご自身の雨水等に対する認識を確認したところ、「私は専門家ではない」との事で、独自に勉強する様な姿勢はまるで見られませんでした。 そしてやはり、最終的な行事の決定権は校長にある旨を確認致しましたが、役所や、自民党市議から聞いた答えと同じ、「都や国が安全と言っている」との事でした。 つまり、子供を預かる現場の意識が全くなく、上からの指示に従うのみ。下から上に意見をあげる様な体質が全くないのです。 非常に腹立たしく、話していて涙が出そうでした。
匿名(各学校の校長先生、教職員の方々に直接意見を伝えてみる - (11/05/27))