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2011年5月26日木曜日

「特定非営利活動法人チェルノブイリへのかけはし」で紹介して頂きました。

 「特定非営利活動法人チェルノブイリへのかけはし」でこの問題を紹介して頂きました。

自然ごっこしている場合ではありません! 

・豊島区は、区が「ヤゴ救出作戦」で福島の原発事故前から貯めている水へ児童を入れる事は、放射能汚染の可能性が高く危険と判断し中止しました。
・杉並区は、「ヤゴ救出作戦」で児童をプールに入れないよう教育委が指示しました。
・小平市では、校長先生の判断で「ヤゴ救出作戦」中止を決めた小学校があります。
・三鷹市でも中止したと聞いています。
・松戸市も松戸市教育委員会がヤゴとり中止決定。
・練馬区は、児童が水に触れないよう配慮。
・葉山の小学校でも児童が水に近づかないよう配慮。

ひるがえって立川市はどうでしょうか?

・立川市では、市内の学校で放射線量を測ったことがありません。
・立川市が「ヤゴ救出作戦」で福島の原発事故前から貯めている水へ児童を入れても「安全」と判断している根拠は、東京都が新宿で測ったった放射線量の数値を基に算出されています。
・新宿区百人町のデータで、立川の小学校のプールの放射線量はわかりません。なぜなら、放射線の降り方は同じ東京都でも風向きや、地形などに依り均一には拡大しないから。
・公表されているデータは、3種類のみ。他の放射性物質については全くデータがありません。つまり、β線を出す核種を3つ測っているだけで、α線、γ線、中性子線については何一つ調査していない。もしくは、公開されていないかです。
・公表されているデータは、最も放射性物質が降ったとされる3月15日を含む3日間のデータは無く、3月18日以降しか公表されていません。
・ND (不検出)とされるセシウムも0ではありません。長期貯水プールの水は放射性物質が溜まる一方なので、NDとして公表されない数値も全て加算されます。NDの基準が甘いので全部足すと相当高い数値になります。
したがって、そもそも安全かどうかを判断するデータが意味をなしていないのです。

もし、将来子供らに健康被害がでた場合、誰が責任取るんですか?
各学校の校長先生は、「自分が責任とるから授業は予定通りやる!後で健康被害が出た子供は自分のところに言って来い。行政が責任とらなくても、自分が全員の面倒を見る。一生、健康に被害が出たら、一生面倒見る。だから、ヤゴ救出は何が何でも絶対やる!」と公言できますか?・・・とりあえず、校長先生は児童よりずっと年上なので、子供たちの将来に責任を持って補償し続けるのは無理ですね。

「よくわからない」なら、とりあえずやめておけば良いじゃないですか。
少なくとも、授業中止に因って後年、健康被害を受ける子供はいないでしょう。
何としてもやりたいなら、事前にプールの放射線量を測り、誰もが安全と納得できるような数値が出ましたと公開してからやってください。
その場合は、プールの水の上澄みを測るだけでは駄目ですよ。放射性物質は、底に沈殿している可能性が高いので、プールの底もちゃんと測ってくださいね。授業が行われたら、プールの底の沈殿物は撹拌されてしまいますね。心配です。

放射能汚染は、距離に応じて均等に拡がっていくのではありません。
福島の原発事故以降の風向きや、地形により放射線量の濃い場所と比較的汚染の少ない地域がまだらにできるのです。地面に近いほど、放射性物質の積算量が多く、空中の放射性物質は、雨によって地上に沈着します。特に雨樋の排水孔付近の土壌や、澱んだ水たまりに堆積するのです。
・・・? 清掃前のプールって大きな澱んだ水たまりその物じゃないですか。

後で実は大した事がなかったと証明されれば、私は皆さんに謝りにます。
一軒一軒、頭を下げて回ります。実は大した事なかったのに、心配し過ぎたあまり結果として授業の邪魔をすることとなりすみませんでしたと。

でももし、プールの水の放射線量が高く、児童が被曝してしまって後から健康被害が出たらどうしますか?謝ってすむことじゃありませんよ。
被曝すると、晩発性障害としてガンや白血病などの重い病気に罹る確率が子供の場合、大人の何倍も高くなってしまうんです。

立川市の校長先生はじめ教職員の方々の良心に訴えます。
あなたがたは、子供たちの健康を願い、立派な人間に育てようという気概を持って教職に就かれた筈です。
既に、学校の判断で「ヤゴ救出」や「児童のプール掃除」を止めた学校は一つや二つじゃありません。その事で、誰も処分されてませんよ。

立川市の教職員の皆さんが、児童の健康を思っているなら「ヤゴ救出作戦」の安全性をもう一度見直してください。

心よりお願い致します。



以下、放射線の子供への影響についての資料のリンクをはります。


原発キーワード「学校の放射線」 

続 チェルノブイリ原発事故その10年後子供の甲状腺がん多発

【福島原発】東京都杉並区の屋上に死の灰が溜まってる?? 

2011/4/13東京都あきる野市、放射線モニタ上昇中

原発事故 恐ろしい内部被曝(晩発性障害) 1/4 

【字幕】 5 6 終焉に向かう原子力 小出裕章氏講演

【原発事故】放射能 微量汚染地域の落とし穴 


チェルノブイリ特集 第2回 子供に何が起きたか('93.5)

チェルノブイリ特集 最終回 少女の体に放射能は 衝撃的レポート('94.7) 

チェルノブイリ事故から20年 その1 



【お詫びと訂正】
立川市が「新宿で測っている空気中の放射線量を基にプールの水を安全と判断している」、と指摘していましたが、正しくは「新宿で測っている降下物のデータを基に安全と判断している」 でした。お詫びして訂正致します。
しかしながら、そのデータでは立川の学校のプールの安全性を判断できないことには変わりません。その件は「立川市立小学校の校長が安全と判断した根拠はズタズタのボロボロ」に書きましたのでご覧ください。

1 件のコメント:

  1. おっしゃるとおり。激しく同意します!
    きめ細かな資料もありがとうございます。

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